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調理師や栄養士の方から「同じ調理法なのに昔のように味が出ない」「水道水をそのまま使うには不安がある」「冷蔵庫の中で食品が劣化し、氷などに匂いがつく」「ガスで調理した場合でも、炭火と同じような効果を得たい」などといった声を聞いたことがあります。
また、私たちの生活の中でも「新築したばかりの家なのに、冬は寒く、夏は暑苦しく、湿気も気になる」「お風呂のお湯が、肌を刺すような感じがする」「水を安心して使いたい」等々、様々な疑問を聞くことが増えました。
そこで日本の生活の進歩を振り返ってみると、生活用水は井戸水から水道水に、燃料は炭・薪から石油やガスに、冷蔵方法も氷から冷蔵庫、住宅も土壁の住宅から新建材を使用した気密性の高いものへと変わっています。
こうして進歩してきた技術は、私たちの生活環境を大きく変化させました。
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日本は元来、農業国。その水と土と人との深い関わりの中で、人々は多くの知恵を生み、大切に育み受け継いできました。
土壁づくりの土蔵。穀物や衣類、書類など、生活に大切なものの保存庫として利用してきました。
住宅も木造で土壁。夏は涼しく、冬は暖かく感じ、年間通して湿気も安定し、快適な環境を保ってくれます。
食品の貯蔵は塩漬けや天日干し。素材の旨みを引き出す保存法です。
水の保存には水瓶などを利用し、おいしく飲んでいました。
このように、自然の中のすべてのものを上手に利用することを、暮らしの知恵として、私たちの生活の中で活かしてきたのです。 |
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これらの日本の文化をヒントに、食品との深い関わりから、セラミカの開発をはじめました。
弊社は昭和60年発足以来、大勢の方々との出会いの中から、たくさんの知恵を頂戴し、今、新しい用途開発や商品づくりに邁進しています。 |
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