2007年11月16日

●新潟産食用菊「かきのもと」用途開発

弊社の地元、新潟市南区(旧白根市)は、食用菊「かきのもと」の一大産地です。他県でも黄色の食用菊がありますが、新潟産「かきのもと」は藤色をしております。私は幼い頃から秋のなると、当たり前にお浸しとして食卓に並び毎日食べていました。県外の方にお話しすると、菊の花を食べることにびっくりされますが、食事の席で「かきのもとのおひたし」が出ますと結構美味しいと喜ばれます。この新潟特産「かきのもと」は、沸騰したお湯に食酢を少々垂らした中に、数十秒間漬けて取り出しますと出来上がりです。これで食べることが出来ます。自宅での味付けは、「酢醤油に和からし」か、めんつゆを薄めたタレを掛けて食します。
 さて、私どもはこの「かきのもと」を他に転用できないかと乾燥を試みました。シート状に乾燥したものを、収穫時期を過ぎた季節はずれに戻して食してみました。茹でたて同様に美味しく食べることが出来ました。
昨年、新潟県食品研究所様では、「かきのもとの」用途開発を研究されたうえで、弊社に粉末が出来ないかとのご提案を頂きました。、早速、ブランチング後乾燥し、「ドリームパウダー」で微粉末に仕上げました。落ち着いた藤色の微粉末に仕上がりました。先日、この「かきのもと粉末」を添加したピンク色の「うどん」が紹介されていました。
 規格外の農産物は、商品として売れないので、無残にも廃棄していましたが、乾燥品や粉末化することで、お菓子や食品に利用することが出来ます。生産者、加工業者、消費者の三方良しで、活かし合いの世界が拡がるのではないでしょうか。

Posted by ceramica at 2007年11月16日 10:28
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